2005年04月19日
失踪日記
読みました。
以前から読んでみたいなーと思ってたら、知り合いが「コレすごいよ」と貸してくれました。読んでみたら「コレは手元に置かなくてどうする!」と思って自分でも買って来てしまいました。
『失踪日記』は巨匠(と言ってもいいと思います)吾妻ひでお氏が自らの自殺未遂・路上生活・配管工生活・アル中生活を漫画にしたものです。いやもう、世間でこっち方面にアンテナ立ってる人はとっくに読んでいると思うので、今更私ごときが解説するなと自己突っ込みしてしまいますけど。改めて字面並べるとスゴイですねえ。しかも全部実話なんですから。
何がすごいって全部あのまるっこいかわいい絵でギャグ調でまとめられている所です。つい笑ってしまいますが、冷静に考えるとものすごい事を書いてあるんですよねえ。淡々とサクサクとお話は進んで行きますが、このコマとコマの間にどれだけの苦痛と涙があったんだー!と考えたら、どうにもこうにも。
映画で「どつかれてアンダルシア(仮)」というスペイン映画がありました。あれもお笑い映画に分類されてますが、出て来る人物はものすごく真剣です。しかも歴史的事件もからんでくるから、もし登場人物本人になったら大変だろうなあと冷静に考えたら思ってしまいます。でも、見ていたら笑っちゃうんだよなあ。
底に流れる痛々しさとか辛さとかを笑いまで昇華して提供する。これぞユーモアの神髄。やっぱり巨匠の仕事だなあ。文句なし。参りました。
『失踪日記』は巨匠(と言ってもいいと思います)吾妻ひでお氏が自らの自殺未遂・路上生活・配管工生活・アル中生活を漫画にしたものです。いやもう、世間でこっち方面にアンテナ立ってる人はとっくに読んでいると思うので、今更私ごときが解説するなと自己突っ込みしてしまいますけど。改めて字面並べるとスゴイですねえ。しかも全部実話なんですから。
何がすごいって全部あのまるっこいかわいい絵でギャグ調でまとめられている所です。つい笑ってしまいますが、冷静に考えるとものすごい事を書いてあるんですよねえ。淡々とサクサクとお話は進んで行きますが、このコマとコマの間にどれだけの苦痛と涙があったんだー!と考えたら、どうにもこうにも。
映画で「どつかれてアンダルシア(仮)」というスペイン映画がありました。あれもお笑い映画に分類されてますが、出て来る人物はものすごく真剣です。しかも歴史的事件もからんでくるから、もし登場人物本人になったら大変だろうなあと冷静に考えたら思ってしまいます。でも、見ていたら笑っちゃうんだよなあ。
底に流れる痛々しさとか辛さとかを笑いまで昇華して提供する。これぞユーモアの神髄。やっぱり巨匠の仕事だなあ。文句なし。参りました。
Posted by やな at 10:44│Comments(8)
│読んだこと
この記事へのコメント
この本、あちこちで話題になっているようで、吾妻ファンとしては嬉しいかぎりです。
吾妻先生、ホームレスのなかなかヤバイ生活している割に余った玉子で巣を作って道行く人をだましてみるとか、失踪者のくせにほとんど本名で機関紙に漫画投稿しちゃうとか、なにげにユーモアある行動とってるんですよね〜。そういう人柄だからこそ、こういう漫画として結実できるんでしょうね。
一回目の失踪からもどってきたら、失踪前より太っていたとか、二回目の失踪から戻ったらさらにマッチョになっていたとか、ギャグ漫画家の人生はギャグであるといった感じの実践してて、傍観者の読者としては、しょーがねーなー、と苦笑いって感じです。
続編も原稿依頼されてるみたいなんで、読める日が待ち遠しいです。
吾妻先生、ホームレスのなかなかヤバイ生活している割に余った玉子で巣を作って道行く人をだましてみるとか、失踪者のくせにほとんど本名で機関紙に漫画投稿しちゃうとか、なにげにユーモアある行動とってるんですよね〜。そういう人柄だからこそ、こういう漫画として結実できるんでしょうね。
一回目の失踪からもどってきたら、失踪前より太っていたとか、二回目の失踪から戻ったらさらにマッチョになっていたとか、ギャグ漫画家の人生はギャグであるといった感じの実践してて、傍観者の読者としては、しょーがねーなー、と苦笑いって感じです。
続編も原稿依頼されてるみたいなんで、読める日が待ち遠しいです。
Posted by ゲスト at 2005年04月20日 00:18
噂には聞いていましたが、物凄いらしいので手を出さずにいたんですが、ここまで聞くとやっぱり読みたいっ!
明日、仕事帰りに本屋さんへGO! してしまいそうです。
明日、仕事帰りに本屋さんへGO! してしまいそうです。
Posted by ゲスト at 2005年04月20日 00:30
>kikuさま
そう!卵エピソードはやられたーと思いました。あの状況でもクリエイティブなんだなあと。ギャグ作家というより人としてすごいと思いました。続編もあるのですかー。楽しみです。
>京都の先生さま
はい。これは蔵書リストに入れても損はないと思いました。よかったら感想などお聞かせください。
そう!卵エピソードはやられたーと思いました。あの状況でもクリエイティブなんだなあと。ギャグ作家というより人としてすごいと思いました。続編もあるのですかー。楽しみです。
>京都の先生さま
はい。これは蔵書リストに入れても損はないと思いました。よかったら感想などお聞かせください。
Posted by やな at 2005年04月20日 13:28
某所で紹介されたせいでかなり売れているそうですね。これを漫画にするのはやはり巨匠なんでしょうね。
でも「さいとう○かお」とかが劇画でやるともはや笑えない内容ですね
でも「さいとう○かお」とかが劇画でやるともはや笑えない内容ですね
Posted by ゲスト at 2005年04月20日 18:25
さいとうた○お先生の失踪日記はものすごく怖そうですねえ。あと水○しげる先生とかはどんな感じになるんでしょう。妖怪がいっぱい出てきそう・・・・
Posted by やな at 2005年04月22日 22:56
いやいや‥‥事実ですって淡々と。この淡々と加減がすごい。
とくにガス管工事編が好きです。ありがとう。
とくにガス管工事編が好きです。ありがとう。
Posted by ばかいぬ at 2005年04月24日 11:21
水○しげる先生は「ビビビのねずみ男」が地でホームレスですから違和感なさそう。そしてゴミをあさる妖怪達・・。結構「鬼太郎」とかわらんかも
Posted by ゲスト at 2005年04月24日 20:16
>ばかいぬさま
でしょう。ばかいぬさんならそう言ってくれると思いました。また感想大会しましょう。
>コーマさま
ぷぷぷ、想像しちゃいました。はい、確かに「鬼太郎」になりました。
でしょう。ばかいぬさんならそう言ってくれると思いました。また感想大会しましょう。
>コーマさま
ぷぷぷ、想像しちゃいました。はい、確かに「鬼太郎」になりました。
Posted by やな at 2005年04月26日 11:55