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2006年11月13日

博士の愛した数式


 五臓六腑に染み渡る日本語でした。

 もう今さら感が高いかもしれませんが、言わずと知れた大ヒット作品「博士の愛した数式」。丁度ハードカバー版が出た頃に買って読んだのですが、これを友達に貸した所、「すごい好きな日本語だったの。だから、これ、買っちゃった」とCDドラマを今度は逆に貸してくれました。お話が好きとか登場人物が好きとかの感想を予想していた私は、「はて、日本語が好きとは何ぞや?」と思いました。

 で、ドラマCD。聞いてみました。なるほどー。五臓六腑に染み渡る日本語だわー。もちろんこれはラジオドラマ用に脚本家さんが作り直したものなので、作者さんが組み上げた日本語ではありません。でも、やっぱ脚本家さんも原作の雰囲気をいかに伝えるかを一番に日本語を組み上げたのであって。これは原作者さんあっての日本語だとも言えます。
 湿気まじりの空気感を含んだコトバが作り上げる空間。控えめで繊細な形容詞が重ねる感情のひだ。うーん、やっぱりコトバを頭じゃなくって肌で感じられるのって母国語ならではの感覚ですね。こんなしっとりとしたコトバが母国語で幸運だったなあ、とつくづく思いました。思わず何回も繰り返して聞いちゃいました。

 最初本を読んだ時、たいした事件も起こらないのにどうしてこんなに泣けるんだろうと思ったのですが、ちょっと謎が解けた気がします。やっぱり、名作ってどんな形になっても名作なんですね。
 何よりもこのお話を日本語で体験できた事がうれしいです。作者さまを日本人としてこの世に送り出してくれた神様ありがとう。

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この記事へのコメント
成程ぉ~。CDだと文章で読む時とはまた、一味違った楽しみ方が出来るんですね。

日本語に限った話ではないのですが、昔から受け継がれてきた言葉って趣があっていいですよね。
何を言ってるのか判らなくても、音楽を聴くように耳に入ってくる言葉って、実は古代語とかの方が多いように思います。
北海道の場合、アイヌ語かな。
だからアイヌ語からきている北海道の地名って、中々イイ感じだよなって、思います^^
Posted by チャム at 2006年11月13日 14:11
CDが発売されているのですね。聴いてみたいです。CDで聴くとまた映画や小説と違った感じがするのでしょうね。
Posted by 小花 at 2006年11月13日 17:35
このCDは本屋さんで販売されてるのでしょうか?
Posted by 小花 at 2006年11月13日 17:37
「博士の愛した数式」とてもおもしろい本でした。もともと数学好きなので特に・・・小川さんの作品は独特に不思議感覚へぐいぐい引き込まれていく気がするのですが、そっかぁ、日本語の感覚が妙になじむからだったのかぁと納得しました。

>小花さま
このCDはレコード会社ではなく出版社の新潮社が販売をしているので注文は書店ですることになります。3カ月ぐらい前までは近所の書店ではレジ前に積んでいたのですが最近見かけないので注文になってしまうかも・・・
Posted by かなの at 2006年11月13日 21:43
理論物理、それも量子力学の研究室だったので、「博士の愛した数式」ってタイトルで、身近な人たちが思い浮かばれ(本当に数式を愛している人がいるんですよ・・・)、非常に手をつけにくい作品でした、これ。
でも映画も気になっていたし、何よりも「美しい日本語」ってので踏ん切りが付きました。今度買って読みます。
日本語が美しい作家さんというと、個人的には大原まりこさんを思い浮かべます。この方の作品も泣けることが多いです。
Posted by なーが at 2006年11月13日 23:22
>チャムさま
アイヌ語!。一度ちゃんとユーカラをアイヌ語で聞いてみたいんですよー。どんな響きなんだろう。憧れです。
>小花さま
案外、映画よりも視覚的に豊かかもしれないなあと思いました。
>かなのさま
そうですねー。やっぱり文章力ってスゴイなあと思いましたよ。
CDブックの案内ありがとうございます。小花さん、手に入れられるかな・・・?。
>なーがさま
あはははは。わかりますー、その感覚!。身近すぎるとつい引いちゃう時ありますよね(笑)。大原まりこさん、覚えておきます。
Posted by やな at 2006年11月14日 11:34
CD聴いてみたくなりました!!
>かなの様質問に答えていただきありがとうございます!!書店で探してなければ注文してみようかなと思います
Posted by 小花 at 2006年11月14日 19:01
 「博士の愛した数式」、映画の方は気になってました。
 寺尾さんが主演ってところもそうですし、CMで流れた映像がなんだかあったかかったような覚えがあったからです。

 だけど、派手に泣いちゃいそうなので手をつけてなかったですね(汗)

 日本語がきれいってところに、小説やCDにも興味わいてきましたね。
 チェックしてみようかなー。

 美しいといえば、「空の名前」「雨の名前」「月の名前」といった本がありますが、写真と共に載っている、日本語で表現した雨や空、月の名前がすごくきれいですよね。
Posted by 如月 at 2006年11月16日 12:34
「博士の愛した数式」、父から勧められて読みました。音声で聞くとまた違った味わいなのでしょうね。
ちなみに。父もボロボロ泣いたそうです。
Posted by やま at 2006年11月16日 12:37
>小花さま
CDブックって全然興味なかったんですけど、これで開眼しちゃいました。他にもおもしろいのあったらぜひ聞いてみたいです。
>如月さま
「空の名前」持ってますー♪。ホント、きれいですよねえ。この美しさを五臓六腑で理解出来るって所が、日本人に生まれてよかったなあと思います。
>やまさま
あの本をあの時間でまとめた脚本家さんもスゴイと思いました。本より純度が高まってる感じがしました。泣きましたよー、私も。
Posted by やな at 2006年11月24日 11:46
柳原先生の作品のCDブックがあったら聴いてみたいです(><)
Posted by 小花 at 2006年11月24日 18:31
映画だけ見た者ですが、一言一言発せられる博士のセリフを聞いていただけで泣けました。
あぁ、「日本語が良い」というのには気が付きませんでした。
だからだったのかもしれませんね。
でも、寺尾聰さんは声も良いので(もちろん演技も素晴らしかったのですが)、映画の博士のセリフも五臓六腑にしみわたりましたよ。
Posted by ゆっこ at 2006年11月28日 23:37
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    コメント(12)