さぽろぐ

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2007年10月20日

四次元な生物


以下、「生物と無生物のあいだ」ネタバレです。読んでない方はご注意ください。

 めざましテレビを見てたらこの本が紹介されてました。ふーん、新書とはいえこんな固い系の本めずらしいなーと思ってぼけーっと聞いてたら、うん、テーマ、ストライクゾーンじゃん、と。速攻買いに行きました。経済学者さんがサンプルにしたくなるような典型的な消費者行動です。

 作者さんは分子生物学の先生で、細胞とかDNAとかものすごーくミクロなレベルから「生物」ってどういうものなのかなーというのを語ってくれてました。わくわくするような文章でいろんな研究者さんのエピソードを交えつつ、謎解きを読んでいるかのように大変おもしろく語ってくれたので、難しい内容もちっとも難しく感じなかった所がスゴイなあと思いました。

 で、生き物ってタンパク質レベルから常に入れ替わって変化してるんですって。一月も経てば人間の細胞って全部新しくなるって聞いたことありましたが、もうその構成要素からぜーんぶ入れ替わってるというのには驚きました。例えばぜい肉。これが倉庫に眠った備蓄米だとすると、蓄えてある米はずーっと同じじゃなくって、常に新しく入って新しく排出されながら、一定量の米が倉庫の中にあるというしくみが生き物というコトらしいです。ぜい肉に関しては、そんな風に蓄えなくていいから、出て行ってくれたままでいいから、とココロの中で激しく願いました。ああ、生き物のしくみって気が利かない・・・。

 まとめると、生き物って究極の四次元的存在ってコトかしら、と思いました。四次元って要するに動いてないと形を成さないもの、静止してしまったら形を成さない噴水みたいなモノだと説明を受けました。だったら生き物だって四次元ですね。止まってしまったら形を成さないのだから。噴水のようにはかなげでつかみ所がなくって流動的な存在が生き物か。そっかあ。自分自身、いい加減でコロコロ言動が変るのは生き物だからなのね。これから怒られたら「生き物だもんっ」と自己弁護しよう、とココロの中で悪巧みしました。ふふっ、生き物のしくみ、使えるな・・・。

 でも、そんな風に細胞もタンパク質も常に入れ替わっているのなら、「思い」はどうして留まっているのかしら。どうして忘れられない事ってあるんだろう。
 分子生物学の目線から「生き物」の謎を語ってくれたお陰で、その向こうの大きな謎にがっつりココロを奪われました。
 この本は、読んだ後のその向こうが極上のミステリーかもしれません。

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この記事へのコメント
学生時代に
クォークは人も建物も生き物も無機物も
すべてすごい勢いで透過していると講義されたっけ。
人も、命も、
砂漠の風紋のようだねえ。
Posted by z0ra at 2007年10月22日 22:41
おや、本屋で見かけてはいたのですが、アジモフの「生命と非生命の間」
かと思い込んでて見逃しておりました。別の本だったのですね。
体の細胞が入れ替わってしまっても自分を自分たらしめている要素は
なんなのか、哲学的ですね。想いはどこに留まっているのかっていうのには
ハッとさせられました。でも、脳のニューロンって生まれてからずっと入れ
かわらず、減っていくいっぽうなんじゃなかったかな、何かと思い違いしてる
かな?
面白そうな内容の本ですね、こんど手に取ってみようと思いますー!
Posted by kenkichi at 2007年10月23日 02:54
人間の細胞って全部入れ替わってるんですか!?
知らなかった~!!

中々面白そうな本ですね。
今度本屋さんで探してみようと思います。
Posted by チャム at 2007年10月23日 07:52
しまった。
カバーしてるから気づかなかった。
今、読書中でした。(バカ)
題名、忘れてた...。
すいません、注意書きまでされてたのに。途中から、読まない様にしました。(陳謝)
Posted by さち at 2007年10月24日 09:01
>zOraさま
「砂漠の風紋」という表現が詩的で素敵ですね。
私は一瞬「砂上の楼閣」と頭に浮かびました。そうすると生物、ダメダメすぎます・・・。
>kenkichiさま
ニューロンのことまでは書いてなかったのですが、流れとして理解すると、ニューロンを構成する物質は常に入れ替わっている、というコトになるんでしょうか。ってコトはつい入れ替わり間違えて、物忘れしてもしょーがないわな、ということになりますよね(笑)。
>チャムさま
そうらしいです。一月前とはもう別人らしいですよ。って考えると自分って何?って思っちゃいますよね。
>さちさま
あらららら・・・。読書に差し障りがなければいいのですが。
また読了したら感想聞かせてください♪
Posted by やな at 2007年10月24日 19:26
買っちゃいました。
今週、インフルエンザで一週間まるまるお休み。
ヒマだったんでちょーどよかった。
おもしろいねえ。

私は「遠い落日」が気になりました。
子供のとき、野口英世も読んだもんねー。

今は「夜の物理学」を読んでます。
宇宙物理学のエッセイだ。
Posted by z0ra at 2007年11月16日 20:54
>zOraさま
ほー、おもしろそうですねえ。宇宙モノも大好きです。
私は先方「もし、みんながブッシュマンだったら」という本を読み終わりました。次に何読もうかな、という所です。宇宙モノもいいなあ。
Posted by やな at 2007年11月20日 23:39
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    コメント(7)