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2010年04月01日

調理味噌の可能性

調理味噌の可能性

 どこまで「味噌る」ことができるか?
(以下、長文+画像多しです。閲覧環境によってはご注意願います。)

ラオスへ調理味噌を持参しました。砂糖やお酒などで味が整えられていて、豆腐や豚カツにかけるだけで一品完成してしまう超便利味噌。名古屋圏の家庭にはかならず常備されているとまことしやかに語られているアレです。
主たる目的は五平餅の素材にするためでしたが、自分用にも小袋バージョンを持参して実験する事にしました。
果たしてラオス飯にも調理味噌は通用するのか?!
引いては
名古屋味はどこまで国際化できるのか?
という大テーマです。

食べたお皿に可能な限り調理味噌をかけて食べてみました。
すべては無理ですが、軽くトピックだけでもご報告させていただきます。

調理味噌の可能性

とっても一般的なきゅうりのサラダです。唐辛子と香草ですっぱ辛い味です。きゅうりよりパパイヤの方が一般的かな?。
きゅうり+辛み+調理味噌
これはもう、文句なしに美味でした。しかし、ラオス風が一気に名古屋風に変換されるさまは少し暴力的にも感じました。

調理味噌の可能性

ラオスはフランスの植民地だったので、まるで日本における豆腐売りみたいに自転車に乗ったおじさんが笛を吹きながらフランスパンを売りに来ます。
これに練乳をかけて食べます。
この日は練乳が売り切れだったので、持っていた調理味噌をかけて食べてみました。
イケると思いました。まあ、調理味噌を食パンに塗って食べる人もいるもんね。
練乳と別チョイスで調理味噌を出せばおじさんの新商売になるのではないかと思いました。

調理味噌の可能性

カメムシのチェオです。
カメムシを香草や唐辛子と合わせてすり潰したものです。
これは朝食に出してもらったのですが、カメムシが濃厚すぎてちょっとしんどかったです。
夜にきつーいお酒に合わせたらおいしくいただけたかも。
もう、調理味噌を合わせても卓越した濃厚さを増すだけで。クラクラでした。

調理味噌の可能性

最後の慰労会で食べた蒸しエビです。
調理味噌をかけると口中味噌味になって、エビの味が飛んでしまいます。
ただ、ついてきた辛いタレと調理味噌を混ぜると、ラオス風味と名古屋風味が合わさって何とも言えぬマリアージュな感じになりました。唯一、ラオスと名古屋が共同作業できたかな?という食材でした。

調理味噌の可能性
そして、海鮮サラダ。
これもついてきた甘いマヨネーズに味噌を混ぜるとまあまあな感じですか。
きゅうりと味噌はハズレなし。


***まとめ***

全体的にラオスの酸っぱ辛い食事の味は完成されていて、そこに調理済みの完成された調理味噌を持って来ても新しい味にはなりにくい。唯一、素材とともに味を完成させる意図のあるタレだけが調理味噌を受け入れたという点でもそれは推測される。ということは、味噌自体が調理前の赤味噌状態ならば、まだ歩み寄る余地が残されているのかもしれない。

味付けされていない素材系のものになら合うが、一気に口中名古屋になって、自分がどこにいるのかわからなくなる。調理味噌はある種帝国主義的な強制力があるのかもしれない。
名古屋食文化圏に住んでいると、調理味噌は絶対的信頼感があるが、海外へ出てみると案外歩み寄りのできない頑固者だった事が判明。新婚旅行ならば成田離婚の危機に陥るかもしれない。
そう考えると、わりと歩み寄り要素が大きい醤油は偉い奴だ。

一方で、これは逆に強烈な個性と考えられる。唯一無二の存在としてこの地域の君臨して欲しいものだ。中部圏にやって来た人にとって土産物マストになるくらいに。

しかし、ラオスのみで調理味噌の可能性を決めつけるのは早計である。確かに、香草や香辛料・調味料で複雑に味付けされた料理には合わない。インド料理やタイ料理は難しいだろう。フランス料理も同様の理由で厳しそうだ。
しかし、味付けについては超アズ・ユー・ライク主義なイギリスならば調理味噌は威力を発揮するのではないか。あの労働者御用達の伝統的な油べたべたフィッシュ&チップスにビネガーとともに調理味噌をかけてみたい。案外マリアージュになるのではないか。もしくは素朴なドイツ料理になら合うのではないか。

******


これからも調理味噌の可能性を国内外で探って行きたいと思います。

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この記事へのコメント
味噌って言えば日本食の基本ですものね。
それを海外の料理にも使ってみようと思うやなさんのチャレンジ精神にホレボレしました(笑)
でも、一見意外なものもベストマッチする事も多いのも事実。
今後もチャレンジし続けて下さいね^^

そういえば、3年ほど前液状味噌なるものが登場して今売れに売れているそうですね。
味噌を溶かす手間を省いたのが主婦ウケしているとか。
何だか変な感じですが、共働きの増えた不況下ではこういうちょっとズラした目線がヒット商品を生み出す鍵になるんだなぁ~・・・と、寒心いたしました。
Posted by チャムりん at 2010年04月01日 21:09
あえてシャレの解らない人間になって、不粋を承知で言わせて頂きますと、
御自分の地元の調味料が他国の料理に通用するか試してみる、という行動自体が“帝国主義的”発想の為せる業って気がするんですけどね‥‥。
Posted by 日の丸弁当 at 2010年04月01日 22:58
・・・・!!!!
ドイツとイギリス、イケると思う、絶対に!!
イモに味噌はイケるだろう!
イギリスの野菜はわりと濃い味だから、味噌もイケるだろう!

だけど私ね、
基本的に調味料なくても平気で食べられるヒトなんだ。
Posted by z0ra at 2010年04月03日 02:14
>チャムりんさま
液状味噌????。初耳です〜。
無洗米に続く便利グッズでしょうか?。
すごい〜。
>日の丸弁当さま
そういう視点もあると身を持って理解したことも、とっても収穫だと思いました♪
>zOraさま
素材そのものの味が実は一番美味ってのもその通りなんですよね〜。
海老、何にもつけないで食べたのが一番美味でした♪
Posted by やな at 2010年04月03日 16:18
おぉ、論文が出来上がってますね(笑)
世界各国の料理との相性をぜひ探ってください!
調味料って、お味噌ひとつ、お醤油ひとつとっても地域で馴染みの味が違いますよね〜奥が深い☆
Posted by ちょこ at 2010年04月03日 23:46
調理味噌、というものの存在自体を、今知りました。
そんなものがあったのか!
恐るべし、名古屋!!
…という気持ちです。

しかし、調理味噌を付け加えるだけで、
口の中が一気に名古屋、笑いました。
Posted by やま at 2010年04月11日 13:40
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    コメント(6)